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「女性管理職に”なりたい人”を増やすには?DEI人事交流会」を大阪で開催しました
「女性管理職に”なりたい人”を増やすには?DEI人事交流会」を大阪で開催しました

企業の管理職にマネジメントコーチ「mento」を提供する株式会社mento(本社:東京都渋谷区、代表取締役:木村憲仁、以下mento)は、2025年2月8日(金)にDEI推進コミュニティと共催で、山田進太朗D&I財団 COO 石倉秀明 氏、総合商社人事 唐澤 圭 氏を講師に迎え、女性管理職の“心のブレーキ”と向き合う「女性管理職に”なりたい人”を増やすには?DEI人事交流会」を開催したことをお知らせいたします。

開催背景

政府が女性管理職比率3割の目標を掲げる一方で、帝国データバンクの2024年の調査によると女性管理職の割合は平均10.9%と依然開きがある現状です。mentoでは、女性の管理職候補が増えない現状に対し、構造や社会的な要因だけでなく女性自身が抱える葛藤(=心のブレーキ)問題に焦点を当てることが必要だと考え、2024年10月に「Empower Woman Leadersプロジェクト(仮)」を発足しました。

今回は、D&IやDEI推進担当が組織や立場を超えて支え合うコミュニティ「DEI推進コミュニティ」と共催で、DEI推進者が共に学び、議論し、繋がりを作れる場として本イベントを開催しています。

イベント内容

冒頭はmento丹下より女性管理職のおかれる状況や女性自身が抱える葛藤である「心のブレーキ」の問題について解説しました。次に、総合商社人事の唐澤氏よりメルカリ社の取り組みについてのお話を伺ったのち、石倉氏、唐澤氏、丹下によるパネルディスカッションを行いました。

パネルディスカッションは「女性管理職を増やす意義とは?」という問いからスタート。

まず挙がったのは、ある程度の女性比率を確保しないと見えてこない問題が山ほどあるということ。「黄金の3割」という言葉が象徴するように、少数派が一定数を超えた瞬間、初めて職場の不合理や新たな視点が浮かび上がってきたり、少数派が無視できなくなるため、数を多くするのはまず必要。

さらに、こうした女性活躍推進が「形だけ」に終わらないためには、実際にどんな施策が必要なのか。その中で多くの時間を割いて議論されたのが、“女性リーダー本人が抱える葛藤”と“男性側の働き方”でした。石倉さんは、「女性リーダー候補の中には、『自分には無理だ』と最初から諦めてしまう人が多い」と話します。過度にリスクを避けたり、安全策をとりがちな傾向がある一方で、実際に管理職の魅力を伝え、サポート体制を明確にすれば「やりたいかも」と一転する例が少なくないとのこと。「“管理職=とにかくハードワーク”というイメージや、『出世欲が強い』と思われたくないという抵抗感をどう解きほぐすかが大切」との意見もでていました。

さらに議論は、「男性こそ丁寧なサポートが必要では」という方向にも広がりました。実は長時間労働を前提とする管理職像に苦痛を感じている男性社員はかなりいるにもかかわらず、会社全体の慣習が「仕事こそ最優先」「残業をいとわない人がエライ」という空気を未だに醸成していれば、女性が活躍する余地はもちろん、男性が柔軟に働く余地すら狭まってしまいます。

「働き方全体を変えないと、女性も男性も活躍しにくいまま」「男性でも現状に違和感を持っている人はいる。そういう人を少しずつ仲間にしていくことが、最初の一歩」というお話が大変印象的でした。

後半は「女性管理職になりたい人を増やすために、女性のブレーキにどう向き合うか」をテーマに参加者同士がディスカッションを行いました。真剣かつ和やかな雰囲気で普段抱えている課題を持ち寄り、お互いに意見を出し合うことで新たな気づきを得るとともに、同じ課題感を持つ参加者同士の繋がりが形成された時間となりました。

参加者の声

  • 普段接することのない業界の方とお話ができたこと。気づきとしてはmentoの丹下さんのような起業家の方でさえ女性活躍に課題や難しさを感じながらここまで来られたことを知り、励まされるとともにこの課題の根深さを改めて実感しました。
  • アンコンシャスバイアスは学びになり、改めて女性が活躍できる社内体制はなにかと考えるきっかけになりました。
  • 自社の女性活躍の現在地について今一度、第三者の俯瞰の目で見てみたいと思いました。
  • 自社の従業員とまずは対話から始め、何が管理職になる上で障害になっているのか、などしっかりと理解できるようにしていきたいです。
  • 自分のところの賃金格差を今すぐ知りたくなりました。
  • メンバーだけどすごくリーダーに向いてそうな女性を応援したいと思いました
  • トークセッションでは新たな視点を得ることができ、交流セッションではDEI推進担当者の横の繋がりができ、大変有意義なイベントでした。
  • 参加者同士の対話時間も多く、非常に有意義な時間でした。またイベントがあれば参加させていただきたいです。企画、実施ありがとうございました。

登壇者

■ 石倉 秀明氏

山田進太郎D&I財団 COO。2005年に株式会社リクルートHRマーケティングでキャリアをスタート。その後、リブセンス、DeNA、起業などを経て2016年より株式会社キャスター取締役COOに就任(2021年より取締役CRO)。創業期よりフルリモートワークで組織を運営し、複数の新規事業の立ち上げ、営業、マーケティング、広報などの管掌役員を歴任。47都道府県、23か国で800名以上がフルリモートワークで働く企業規模にまで成長させ、2023年10月の東証グロース市場上場に貢献。2024年2月より当財団COO就任。

■ 唐澤 圭 氏

総合商社 人事。住友商事にて18年間人事職を経験後、メルカリでHRBP、タレントマネジメントや組織開発のリードを務める。2024年11月総合商社に再転職し、タレント・キャリア開発室のマネージャーとして人材育成企画を担当。コーチングスキル、グローバルな視点を活かし、組織と人材の成長施策を推進。二児の母であり、夫の故郷である屋久島でのゲストハウス運営を構想中。国際コーチ連盟認定PCC、CRR Global認定ORSCC。

■ 丹下 恵里

株式会社mento 取締役COO。東京大学卒業後、リクルート、メルカリを経て、2019年mentoの創業期に参画。取締役陣唯一の女性として組織と事業を牽引し、不妊治療と出産・育休を経て2024/7に復帰。自身もコーチとして女性管理職の挑戦をサポート。今年10月に女性管理職の"心のブレーキ"を解き放つ「Empower Women Leadersプロジェクト(仮)」を発足し、女性管理職100名への聞き取り調査を実施中。女性リーダーが抱える心理的障壁や葛藤の克服を支援している。

マネジメントコーチ「mento」について

「mento(メント)」は、リーダーの本音を引き出して組織を変える、マネジメントコーチングサービスです。企業の皆様に高品質なコーチングをより手軽に使っていただけるプラットフォームをオンラインで展開しています。これまでに累計40,000時間以上のコーチングを提供しており、登録コーチは約200名にのぼります。2020年のリリース以降、パナソニック、伊藤忠、電通をはじめとする大手企業を中心に導入が広まっています。

これまでのコーチングはエグゼクティブや限られた一部の人が受けるものでしたが、mentoでは中間管理職をはじめ、数10名から100名規模まで個別最適な育成施策を一斉に提供することが可能です。

mentoサービスサイト:https://mento.jp/

株式会社mentoについて

「夢中をふつうにする」

情報があふれ、無数の「正解」が手に入るこの時代だからこそ、人が自分らしく夢中に生きることをふつうにしたい。 私たちは世の中を人間のこころから変えていく挑戦を進めていきます。

【会社概要】

会社名:株式会社mento(メント)
所在地:東京都渋谷区渋谷2-11-5 クロスオフィス渋谷メディオ7F
代表取締役:木村 憲仁
設立日:2018年2月
事業内容:法人向け/個人向けコーチングサービス「mento」の開発・運営
コーポレートサイト: https://mento.co.jp/
サービスサイト:https://mento.jp/

【メディア・報道関係者のお問合せ】

株式会社mento 広報担当:岩田・坪井
メール:press@mento.co.jp
電話:050-5785-5579

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